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Hitachi

株式会社
日立製作所 笠戸事業所 様
創立100周年記念誌制作

企業情報
株式会社 日立製作所 笠戸事業所は、1921年5月に創立以来、鉄道車両の製造を軸にプラント事業、半導体製造装置事業など社会イノベーション事業の一翼を担う事業所として発展し、2021年に創立100周年を迎えました。
コンセプト(スローガン)
技術を継ぎ、人を絆ぎ、世界を繋ぐ。次の100年へ。新しいレールを敷こう。
製品・サービス
周年記念誌制作
実施スケジュール

制作期間:1年6か月

  • 編集方針の設定
  • 歴史資料・写真の収集
  • 取材・執筆・撮影・編集・制作
  • 配本

※上記のスケジュールはおおよその期間です。

実施企業コメント

今回の周年事業について

Q.周年事業に対する思いやこだわりは?
A.100年は大きな節目であり、準備は約3年前からスタートしました。100年にわたり弊事業所を支えていただいた各ステークホルダーに対して感謝を伝えるとともに、次の100年に向けて期待をもっていただけるようにとさまざまな周年行事を企画しました。
しかし、新型コロナウイルスによるパンデミックにより、対面での行事は全て行うことができなかったことが残念でなりません。
Q.周年事業を実施するにあたり課題や困りごとはありましたか?また、周年事業の担当者として苦労したことはありましたか?
A.既述のとおり、新型コロナウイルスの影響により行事の開催判断や、やり方の見直しなどは不測の事態でした。
また、対面での打ち合わせなどもできなくなりオンライン会議が増えたのも各種準備においては弊害でもありましたが、一方で遠方の関係者と高い頻度で打ち合わせが行えたことはオンライン普及の産物だとも思います。
Q.当社にご依頼いただいた理由はなんですか?
A.これまで貴社が携わられた全ての記念誌に関する実績もさることながら、やはり日立製作所本体の100周年誌を制作され、弊社の歴史に精通している点が一番大きな要因です。日立グループであることもメリットであり弊社の諸事情も理解いただき、また社内他部署との調整なども行っていただけました。
Q.今回の手法に決めた理由はなんですか?
A.弊事業所では30年、50年、75年の節目で記念誌を発刊してきました。後世に歴史をバトンタッチするためにも記念誌は必要不可欠であり社内でも制作に反対する人はいませんでした。制作当初は“冊子”ではなく電子図書やインターネットを活用した“デジタル”も検討しました。
ただ、“デジタル”だと必要な時に必要なだけの情報を取りにいくようになってしまいます。“冊子”にすることで傍らに置いてもらい、空いた時間で手に取ってパラパラと眺めてもらいたいと思い記念“誌”にしました。また、手に取ってもらうために100年目の節目に事業を支えている従業員の写真を多く掲載しました。
Q.実施してみて反響や効果、変化など実感できたものはありますか?
A.75周年誌を当時担当された先輩方から「思っていたより良くできている」とのお言葉をいただきました。
“思っていたより”は最上級の褒め言葉だとポジティブに受け止めています。
長年、弊事業所を支えてこられた先輩方からの評価が総じて高いものだったのは、ひとえに貴社のおかげだと思っております。
今回制作した記念誌が、弊事業所を理解していただく資料として、また今後ともに働くことになる新人などへの教材としてなどとさまざまな場面で活用されることを期待しております。

創立100周年記念誌

過去に制作された「75年史」以降の25年間の歴史を中心に写真と文章でまとめ、創立からの75年もダイジェストで掲載することで、創立100周年の節目として記念誌を制作しました。
過去の歩みだけでなく次の時代へ繋ぐために「笠戸のいま」も掲載。また当時の出来事や思いをつづったコラムを掲載するなど読み進めていただける内容をめざしました。
制作期間中はコロナ禍でしたが、定期的なオンラインでのコミュニケーションにより、ご要望を確認しながらすすめたことでスケジュールに遅れることなくまとめました。

「笠戸のいま」を未来に残す

point1

創立100周年目の「笠戸のいま」として、巻頭と巻末で連動した企画ページを制作しました。
巻頭の口絵では、工場の様子などを残すために、100年目としての情景を掲載しました。対して巻末では、人にフォーカスし、「次の時代を担う主役たち」として全部門・全社員の写真を掲載しました。
撮影に際しては、対象外の写り込みがないことなど工場内の撮影ルールに従いながら細心の注意を払い実施しました。また、新型コロナウイルス感染防止対策として密集を避ける必要がありましたので、撮影スケジュールを工夫することで対応し完成させました。

当時の思いをつづったコラム

point2

各章の合間には、個別記事として編集したコラムページを設けてメリハリのある構成に仕上げました。
また、創立からの75年までを紹介したダイジェストページでは、当時の状況をより深く伝えるためのミニコラム(歴代の皆さまからの寄稿を掲載したひとくちメモ)を掲載し、興味をもって読み進めていただけるようにしました。

コラム

ミニコラム

グローバル化する事業を
想起させるデザイン

point3

欧州などの製造工場のマザー工場(モデルとなる工場)として重要な役割を担っている笠戸事業所。
記念誌のデザインもグローバル感やハイテク感が伝わるようにしました。
表紙は、古い鉄道や装置の図面を背景に現在の先端技術の装置や鉄道の写真を重ね、過去から現在、未来へと続いていくようなデザインにしました。